好きすぎる。。

手を取り合い同じ方向を見よう。

三角関係(K.K)(T.F)

三角関係

ビバちぇ

A子▪︎高校からの仲のいい友達だが、
大晴に怖いところがあるとは言えてない
隣町に住んでる。小島くんとは
取り引き先繋がりで再び知り合ったらしい

元彼▪︎小島くん「高校時代の元彼」
同窓会で再会 隣町に住んでる
現在、営業トップのエリート

今カレ▪︎大晴「大学から付き合ってて同棲中」
現在大学の講師をしている。
毎年新入生に言い寄られるが
冷たい目で返事もしない興味も示さないので、
怖がられている。
(普段は優しくて明るい最高な彼氏)
(不機嫌になると力で支配される)

ーー
久しぶりのA子からLINE。
高校時代の同窓会の誘い。
前は断ったけど、少し日常から離れたくて
参加を決める。「よっ!久しぶり…」
そこで元彼小島くんに出会う。
楽しい時間を過ごして、
「もうちょっと喋らん?」と
近くの公園でおしゃべり。
ただエモい懐かしい話をしてると
迎えに来た大晴登場。
「何してん」
「あ、どうも、ほら帰えんで」
手首を強く引っ張り自分の方に寄せられる、
「あ、また連絡するわ〜」と小島くん。
「!」「チッ。。」
〜車内。
「なんなん、、?あいつ。」
「高校の時の、、」
「元彼?」ドキッ、
「ううん、ただよく話してた友達」
「へぇ〜」
……。沈黙なまま帰宅。
「連絡先消して?」
「え、」
「、なに、浮気すん?」
「そんな、」
「貸して。。えっと…。
(ごめんね、彼氏居るからさ、
もう会えないや、さよなら)」
「はい」
「ブロックしました」の文字。
心痛くなったのが顔に出てたのか、
「ウザッ。」と強く抱かれる夜。
(これで良かったんよね、、)
〜〜
A子より翌日LINEが入る。
「昨日どうやったん🥰?」
期待されてる、、、
「何もないって(笑)
懐かしいなって話してただけ」
「でもさ、まだ、好きやったよね🥺?」
『好き』の2文字で心が締め付けられる、、
小島くんの引っ越しが無ければ、
別れることなく
付き合っていれたんかな、
小島くんの笑顔が浮かぶ。
『。おは。よ、」
寝室から寝ぼけながら出てくる大晴で
現実に引き戻される。
サッと後ろに隠し画面を暗くする
ーー
返信しないまま昼休憩に
再びA子より通知が。
「小島くんブロックしたって本当?」
「うん」
「、、悲しそうやったよ、?」
「今は彼氏居るから」
仕事終わり駅に向かうと
A子が待っている。
「納得できない!」っと
会って早々言われ
そのまま自分の家に招き
夕食を食べることに。
「仲良いな〜」と
ペアマグカップを見てるA子。

ご飯を食べながら、
「友達でも良いんじゃないん?」と聞くA子。
「大晴があんまり異性の知り合いを
良いと思ってなくて」
「大晴くんとの写真見たいなー」
「あ、えっと、はい」
「はい、貸して!」
「えっ、」
「LINEを…開いてブロック解除っと!」
「…。」
「、、大丈夫、バレないって!」

ーー
翌日小島くんから通知。
「A子ちゃんが、
なんか気遣って動いてくれたみたいで
ごめんな?」
「全然。謝らなくても大丈夫」
「良かった!3人でご飯また行こうや」
ーー
「A子ちゃん残業で来れないって残念やな」
嘘、わざとだ、、
小島くんと離れた間にあった事を
お互い話してると楽しくて
少し飲みすぎて
近くの公園で休むことに。

「こないだのん、彼氏?なんか、さ、、」
「無理してないか?」「大丈夫?」
あの頃と変わらない優しい言葉を
久しぶりにかけられ、
お酒のせいなのか涙腺が緩む。

「泣くほど、無理してたんやな、、」

「ごめんな…あの時も」
「?」
「実は、こないだの同窓会、
俺、裏幹事でさ、
〇〇に会うために開いてもらってん」

「〇〇にまた会いたくて。」
まっすぐ見つめてくる目に
吸い込まれそうになっていると

「またやん」

「なんなん、?」


大晴の声、なんで?

「今の彼氏は僕なんで。返してください」

手首を強く掴まれる。
怒りのせいなのか痛みが走る、


「痛がってるじゃないですか!」
と大晴の手首を掴みひねり、
蹴りを入れる小島くん。

「アッうっ。。」
離れる手、とっさに抱き抱えれ、
「返してって、物じゃないし、
ほんま、ないわ、最低やな、」
っと、パーキングに止めていた車の
助手席に私を座らせてから、
運転席に乗り込むと、

「あ〜やってしまった」
「ごめんな?つい、痛がってたからさ、」
「でも、奪ってきたしな、行くわ」

っと、実はウーロン茶を飲んでた
小島くんの運転で小島くんのお家に。。
とりあえずあがり座るも、
身構えてしまってることに気付いて、
「そんな、、大丈夫やって、ただ、
今日はまだ離れたくなくて、」っと、
横を通り過ぎ、テーブルに
水と保冷剤と湿布を置いて
離れて座る小島くん。
「手首、大丈夫?」
「あ、、ありがとう。
これで冷やしとけば」
「仕事に支障無さそう?大丈夫?」
「ふふっ、大丈夫、ありがとう、、。
そういえば、高校生の時に、
わたしがリレーの練習で足を挫いた時に
すぐ駆けつけてきて、
おんぶして保健室に連れていってくれたけど、
保健の先生がする処置を奪って
小島くんが焦りながら、
湿布貼ってくれたりしてたの思い出した。」
「優しいところ変わってないな、小島くんは」

「おれが〇〇に告白した時も
「ありがとう。小島くんって優しいね」って
言うたの覚えてる?」
「もう、そんなに優しくないんやけどな」っと
湿布を貼ってくれる小島くん。
「今日はおれ、このソファーで寝るから」
「ベッド使って?」
何事もなく朝を迎える。
「家帰るの怖いな、、」
「これ。合鍵。いつでも逃げてきて良いから」
ーー
家に帰ると昨日のままの服装で
缶ビールが散乱する中、携帯を握りしめて
リビングの床で寝ている大晴。
、、こんな飲んで、いつも家では飲まないのに
缶を片付けてる音で起きたのか、
からだを起こした音がする。
強ばりながら振り向くと、、
「ごめんな。ほんと。今まで。」
「俺の気持ちだけで、
〇〇の気持ち考えてなかった。」
「だから、、ッッ、おれと別れないで、」
っと涙を流す大晴。
初めて泣いてるところを見た。
愛おしくなり抱きしめる。
「、帰ってこないと思ってた、、」
「ごめん、こんなに飲ませて、、
私も悪いね、、」
「なにもされてない?」
「うん」
「良かった、、」

抱きしめた時にテーブルに置いた鍵に
一本鍵が増えてることに気付いたけど、
何も言わず、唇を噛む大晴に私は気づかず。。

ーー
「あ、懐かし!これ」
「プチトマトか、実家で育ててたな」
「そ、よくお邪魔した時に食べてた」
「じゃあこれで」「うん!」
「売られてるのを超えるくらい
美味しいの作るわ」
「頼もしい〜よっ!健ちゃん!」

休日、健ちゃんのお家で過ごすことも
多くなってきたけど、関係を持つこともなく、
今日も穏やかな時間を過ごす。

夕方には解散して大晴とご飯を食べる。

そんな日が続いてたある日。
「あれ」(無い、)
(今日は平日やし大丈夫やけど、、)
健ちゃん家の鍵が無くなっていることに
気づくも大晴聞けるはずもなく。

「どしたん?」
「ううん、大丈夫!」
(ま、見つかるか)
「行ってくるね!」

夜、、

「え、、。」ゴミ箱で見つかる鍵。
怖くなるも、
何も問いただされる事もなく過ごす日々。

ある日の休日。
「A子と遊びにいくね!」
嘘。健ちゃんのところ。
「あ〜はい、いってら」
漫画から目を離さず答える大晴。
今日は、プチトマトが実ったらしく
ご飯を作る事となっている。
スーパーで買い物をしている時に、
(そういえば健ちゃんのお母さんから
だし巻き卵の作り方教わってたな、、)っと
思い出し、卵も購入。

「どう?」
「……」
「えっ、、」
「美味い!!」
「も〜〜やめて!心配なった!」
「すまんすまん、いや〜これ懐かしいわ」
「教わってたんよ、お母さんから」
「すごいな、おかん喜ぶわ」

ガチャ。

2人「!!?」

「やっぱりな」「嘘つき」

た、、いせい。
何で、、ここの場所も鍵も。、

「怪しいと思ってこっそり付けてて、
前から家知ってたし鍵借りて作ってん。」
「どういうつもりなん?」
「家に上がってご飯まで作って」
「それで何もないって信じると思う?」

「ほんとうにっ」

「なあ?不法侵入ですけど」
健ちゃん。
「はあ?」
「同棲してても相手のものを盗んだら
立派な犯罪だと思いますが?」
「うるせぇな、」
「そっちだって他人の彼女そそのかしてるのも
だいぶじゃないですかね?」
「元彼か何か知りませんが、
〇〇の今の彼氏は僕なんで」
「〇〇の何を知ってるんでしょうか?」
「相変わらず自分の気持ちだけで傷つけて」
「ッッ、! 」

やば、い、
「か、帰るね!」「ほ、ら!大晴!」
大晴を引き出し、家を出る。
「なんなんマジで。」
「バレてないと思ってた?」
「もう来んな、返せ、鍵、、」

郵便受けに入れて帰宅。
そこから、
気まずいしお互いずっと無言の2日間。
3日目に家に大事な書類を置いてきてしまって
家にいる大晴に電話。、、出るかな。
「もしもし大晴?」
「あ?、、なに?」怖、、
「ごめん」
「赤のファイル持ってきて欲しくてさ」
「は?今日休みなんやけど」
「分かってるけど、、
大事なもので、、、お願いします、、」
「はぁぁ、はいはい、行きますよ」
腹立つ。。

ーー
なんとか仕事に支障出ず、落ち着いてると
「〇〇さん、A子さんが倒れたって」
え、、「〇〇病院だって、仲良いんよね?
今日もう大丈夫だから、仕事上がって?」

すぐにタクシーで病院に向かう。
病室に行くと、笑い声が。
「あ、、〇〇!ごめん!連絡いっちゃった?」
「なんか大袈裟に電話しちゃたみたいで。
ただの足の骨折だからさ、大丈夫なんよね」

良かった、、っと思ってると
椅子に座る人に気づく。健ちゃん、、、

「小島くんがさ、助けてくれて」
「実は、駅の階段降りてたら後ろからきた
おじさんの肩がぶつかって、、落ちちゃって」
「ちょうど後ろに小島くん居たみたいで、
おじさんには逃げられちゃたけど、」
「すぐ救急車呼んでくれてさ」

ーー
「久しぶり」「元気で良かった」
「あ、うん。大丈夫よ」
「それ答えになってないから。」
「大丈夫って、、」

「優しいね小島くん」
「またそれやん。」
「ありがとう、A子助けてくれて」
「好きな子の友達やしな」
「え、、」
「やっぱり好きやねん、どうしても」
「…。」
「ごめん、無理なんよな!
もう彼氏怒らせたらあかんよな」
っと立ち止まる私を置いて
「あかんな、、言わんつもりやったのに」
独り言を言って前を歩く小島くん。

走り、後ろから抱きしめるわたし。
「やっぱり、、わたしも」
「健ちゃんがずっと好き」
パッと腕を持ったまま振り向き
前から抱きしめ、、
「ありがとう」っと微笑む健ちゃん。

察知をしたのか鳴る電話。きっと大晴。
取ろうとすると手を強く握りしめて
黙って見つめてくる健ちゃん。


ごめん、、もう戻れないや、、